2019年 | プレスリリース?研究成果
人の体温環境でDNA信号を5000倍以上に増やす人工細胞を構築 ?人間の思い通りに動く「分子システム」の実現に一歩前進?
【発表のポイント】
- 37℃という人の体温と同等の温度环境で、顿狈础を合成し5000倍以上に増やすことができる人工细胞の构筑に成功しました。
- 顿狈础を増やす反応の开始を、光を使って人间が制御することもできます。
- 生命システムの再构成や分子ロボットの开発に贡献するものと期待されます。
【概要】
东北大学大学院工学研究科 野村 M. 慎一郎 准教授、同大学院生 佐藤佑介氏(研究当時,現:東京工業大学 情報理工学院 日本学術振興会特別研究員(SPD))らの研究グループは、東京工業大学 情報理工学院 情報工学系 小宮健 助教らと共同で、体温と同等の温度(37℃)で人が設計したDNAを5000倍以上に増やすことのできる人工細胞を構築しました。
今回构筑した人工细胞は、外からの刺激や标的となる顿狈础に応じて、顿狈础を増やすことのできる「分子回路」が组み込まれています。そして、この分子回路は37℃で适切に动作するよう设计されており、体内と同等の温度环境で顿狈础を増やすことができます。将来的には、微量の标的分子を検出し、がんを诊断?治疗したり细胞の世话をしたりする人工细胞や分子ロボット开発のための要素技术としての発展が期待できます。
これらの研究成果は英国王立化学協会刊行の国際学術雑誌「Chemical Communications」にオンライン版で先行公開され、2019年8月11日(日)に発行される63号の裏表紙(The outside back cover,図1)に掲載されました。

図1: DNAを増やす人工細胞のイメージ
问い合わせ先
(研究内容に関して)
东北大学大学院工学研究科 准教授 野村 M. 慎一郎
TEL: 022-795-6910
E-mail: nomura*molbot.mech.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関して)
东北大学工学研究科情報広報室 担当 沼澤 みどり
TEL: 022-795-5898
E-mail: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)