2018年 | プレスリリース?研究成果
テラヘルツ光がアクチンタンパク质の繊维化を促进
新しい细胞机能操作の可能性
【発表のポイント】
- 高强度テラヘルツ(罢贬锄)光をアクチンタンパク质に照射したところ、繊维化の促进が観测された。
- 罢贬锄光がタンパク质の机能构造の変化を诱起することを初めて実証した。
【概要】
东北大学大学院农学研究科の山崎祥他博士(现理化学研究所テラヘルツイメージング研究チーム基础科学特别研究员)と原田昌彦准教授らは、京都大学大学院农学研究科の小川雄一准教授、理化学研究所テラヘルツイメージング研究チーム保科宏道上级研究员、福井大学远赤外领域开発研究センターの出原敏孝特任教授らと共同で、テラヘルツ(罢贬锄)光注1照射によりアクチンタンパク质の繊维构造形成が促进されることを明らかにしました(図1)。アクチンは繊维化して细胞骨格构造を形成する主要タンパク质で、皮肤の伤が治る际の细胞の移动や、癌细胞の浸润?転移などにもアクチンが中心的な役割を果たします。さらに细胞核内のアクチンが遗伝子の机能を制御し、遗伝子初期化(万能细胞形成)にも関与することが知られています。罢贬锄光は生体への影响が小さく、また薬剤とは异なり细胞内に残留しません。このため本研究の成果は、安全で効率的な细胞机能の操作技术开発に繋がることが期待されます。
本研究成果は、2018年7月3日、英国のオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
図1. 本研究の概要。(左)細胞内でアクチンは繊維を形成して細胞骨格を形成することが知られています。(右)細胞から取り出したアクチン単量体が重合し、アクチン繊維を形成する過程にTHz光を照射したところ、その繊維化が促進されることが明らかになりました。
【用语説明】
注1:テラヘルツ(罢贬锄)光
周波数が10??贬锄(1兆ヘルツ)付近(0.1罢~10罢贬锄)の电磁波。罢贬锄光は电波と光の中间に位置しており、その両方の特性を持っている。近年、高强度の罢贬锄光源が开発されたことにより、罢贬锄光で诱起される物理现象の解明や、物质操作の探求が世界的に行われるようになった。
问い合わせ先
东北大学大学院农学研究科
准教授 原田昌彦 (はらた まさひこ)
罢贰尝: 022-757-4333
E-mail: masahiko.harata.b6*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)